サステナビリティファイナンス

サステナビリティの流れにより、日本は2030年までに温室効果ガス46%削減を目指しています。世界的な規制強化とESGファイナンスへの不信感が広がる中、評価機関の質的な向上が求められています。

DNVは高度な技術力を背景に、ファイナンスに関連した組織のサステナビリティの取り組みを評価してきました。DNV内のビジネスエリアを超えたグローバルでの協力体制が整備されており、DNVのサステナビリティファイナンス評価においては、世界のリーディングカンパニーとして確固たる地位を築いています。グリーンウォッシュを回避するためには、技術に優れた評価が不可欠との考えのもと、高い評価能力を持っています。また、これまでの豊富な評価経験と実力を活かして、支援サービスも展開します。

 

DNVは、投資家、銀行、顧客、重要なステークホルダーに対してパフォーマンスを証明する上で信頼性のある報告が可能です。また、顧客の状況に合わせてカスタマイズした支援を行い、長期的なビジネス目標の達成に寄与します。DNVの活動はより持続可能な未来に貢献するための一助となります。世界的なトレンドに対応し、サステナビリティに関わるサービスプロバイダとしての役割を果たしていきます。

 

次のテーマについては以下リンクから閲覧できます。

 


DNVのサステナビリティファイナンス評価

 

DNVは船級協会として150年以上に渡り培ってきたリスクマネジメントの経験と持続的社会構築に向けた社会貢献活動実績に基づき、より多くのステークホルダーに信頼されるESGファイナンス評価業務をご提供します。

DNVのESGファイナンス評価業務は2011年にヨーロッパに拠点を置く企業へのオピニオン提供からスタートしました。 

健全な市場の発展と、発行体・投資家をはじめとする利害関係者の確実な理解を得るため、グローバルのバックアップ体制を敷いて対応します。 

また、多様化するESG関連金融商品に対し、DNVでは既成概念にとらわれない、柔軟な発想の下、様々なESGファイナンス評価サービスを展開しております。

 

DNVのESGファイナス評価の特徴

Experiences 気候債券発行を支援する国際組織のCBI(Climate Bonds Initiative)から外部検証機関として登録され、発行件数、発行金額ともにグローバルで最上位の評価実績を誇ります。
Pioneer

2014年に国内初となるグリーンボンド評価を提供し、2020年には環境省が支援するグリーンボンドプラットフォームの外部レビュー機関として補助事業によるグリーンボンド、グリーンローン、サステナビリティボンドの発行をサポートします。

Quality

2021年には経済産業省のトランジション推進のための金融支援に係る外部評価機関として指定を受けております。エネルギー(電力・ガス)や海運、化学等の各企業において組成されるトランジション・ファイナンスにDNVはセカンド・パーティ・オピニオンを発行し、経済産業省のモデル事業として採択されております。

Development

多様化するESG関連金融商品に対し、ESG要素を兼ね備えたサステナビリティファイナンスへの評価を展開します。
例)エクイティ・ファイナンス評価、PIF原則評価等

 

DNVのサステナビリティファイナンス・サービスラインナップ

セカンド・オピニオンサービス(資金使途特定型)

DNVセカンド・パーティ・オピニオン(SPO)は、投資家の戦略的意思決定に利用される債券、ローン、フレームワークの正確性と完全性について、独立した評価を提供するものです。 

債券・ローン市場の発展に伴い、取引の複雑化により、専門家や主流のアセットマネージャーは、グリーン、ソーシャル、サステナブル商品のサステナビリティ認証の判断に課題を抱えています。

投資家が戦略的な投資決定を行うために、SPOを必要とするケースはますます増えています。SPOは、投資家にフレームワークや取引の信頼性を提供し、グリーン、ソーシャル、その他関連する原則や基準に沿っていることを市場に保証するものです。

 

SPOのサービスポートフォリオ

DNVの適格性評価プロトコルを用いて、様々な原則やガイダンス文書に照らしてSPOを提供することが可能です。

  • ICMAグリーンボンド原則
  • ICMAソーシャルボンド原則
  • ICMAサステナビリティボンドガイドライン
  • ICMA クライメート・トランジション・ハンドブック
  • LMAグリーンローン原則
  • 気候ボンド基準(CBI Standard)
  • グリーンボンド・ローンガイドライン(環境省)
  • ソーシャルボンドガイドライン(金融庁)
  • クライメート・トランジション・ファイナンスに関する基本指針(金融庁・経済産業省・環境省)

 


評価方法について

 

技術面・運用面での優れた専門性、リスク管理手法、業界に関する深い知識を組み合わせることで、信頼と信用を確実なものにしています。 私たちは、グリーン、ソーシャル、サステナブルなフレームワーク、債券・ローン発行のパイオニアとして、ベストプラクティスの発展に寄与しています。


私たちの評価は、フレームワーク、債券、ローンの4つの主要な側面を評価するものです。

資金使途 調達資金の使途。資金使途が明確に定義され、十分なパフォーマンス基準があるか?
プロジェクトの選定と評価プロセス

プロジェクトの選定と評価について、明確に定義された透明性のあるアプローチがあるか?

調達資金の管理 債券や融資の発行後、調達した資金が選択されたプロジェクトに使用されることを保証するセーフガード があるか?
レポーティング

調達資金の配分とプロジェクトの環境・社会的影響の双方を報告するための明確なプロセスが存在するか?

 

私たちの提供するサービス

DNVの適格性評価プロトコルを用いて、様々な原則やガイダンス文書に照らしてSPOを提供することが可能です。

  • SPO専門チームによる、独立した協力的なサポート
  • 堅牢性と柔軟性を併せ持ち、お客様のニーズに合わせたアプローチ 当社の方法論は透明性が高く、外部の原則、ガイドライン、基準、タクソノミーとも整合しています。

以下は一般的なスケジュールです。

(トランジション・ファイナンスは若干期間が延びる場合がございます)

 

セカンド・パーティ・オピニオン(資金使途不特定型)

組織の中核課題から野心的な目標を掲げその達成により様々な環境・社会課題解決に貢献することが期待されるファイナンスです。

 

SPOのサービスポートフォリオ

DNVの適格性評価プロトコルを用いて、様々な原則やガイダンス文書に照らしてSPOを提供することが可能です。

  • ICMAサステナビリティ・リンク・ボンド原則
  • LMAサステナビリティ・リンク・ローン原則
  • サステナビリティ・リンク・ローンガイドライン(環境省)
  • サステナビリティ・リンク・ボンドガイドライン(環境省)

初期お問い合わせから評価完了までの期間は上述のスケジュールと大きく変更はございません。

 

評価方法について

Assess KPI

1. 選択したKPIの重要性を評価します。

KPIが組織や業種にとって重要/関連性があり測定可能かどうか判断するため、我々はストラクチャリング銀行やお客様と協力して、提案されたサステナビリティー関連の債券/ローンの目的を評価します

Verify KPI

2. KPIのベースラインデータを検証します。

ベースラインの計算に使用されている情報を確認し、レポート基準の適合性を確認します。

Assess Target

3. ターゲットが十分に定義されているかどうかを評価します。

債券/ローンを信頼性が高く価値のあるものにするために、削減/改善の規模が達成可能であり、かつ有意義(SBTなどの科学的根拠)であることが重要です。

Verify Target

4. 毎年、目標に対する成果を検証します。

当初の目標が達成されているという継続的な評価が必要です。

 

トランジション・ファイナンス評価サービス

DNVはグローバルで先行しトランジション・ファイナンスの評価を行いました。その経験から得られた知見を活かし、日本においてもトランジション・ファイナンス評価の第一人者として、数多くの実績を重ねております。

無料動画公開中 以下リンク先「トランジション・ファイナンスに関する評価について」を御覧いただけます。

https://webmagazine.dnv.co.jp/sustainability.html

 

トランジション・ファイナンス実績

DNVの 評価実績一覧 から以下操作いただくことで、DNVジャパンの実績が確認できます。(該当レポートも掲示されています)

 

DNVトランジション・ファイナンスの特長

• DNVの高い技術力を背景に信頼される評価を実現
• METI委員会活動を通じ、日本のトランジション・ファイナンスに貢献
• 投資家へのアピール(知名度)
• 世界トップクラスの実績

 

イネイブラー※向けトランジション支援サービス

DNVでは、トランジションファイナンスを牽引する金融機関が適切な社内体制を構築し、資金供給先のトランジション戦略や対象プロジェクト等について評価する力量のあるスタッフを育成することが出来ます。

以下、イネイブラーとして必須の3要素です。

  • 資金供給先のトランジション性を評価するためのルール・手順があるか
  • 資金供給先のトランジション性に関し、 評価できる力量をもった人材体制(技術的専門性)があるか
  • バイアスなく評価結果をレビューできるチェック機能が存在(客観性)するか

 

DNVの支援サービス

1. コンサルティング/アドバイザリーサービス

組織の状況に応じて個別に提案させていただきます。(以下想定される例)

  • フレームワーク作成支援
  • ルール・手順策定のコンサル業務
  • 技術要員による代行評価サポート/代行レビューサポート

 

2.  内部評価者トレーニング(カスタマイズ)

トランジション・ファイナンス内部評価プロセスに不可欠な力量確保と維持を目的とした内部評価者及びレビュー担当者の教育訓練

※イネイブラーとは次の業種を企図します。

銀行、生保・損保、事業金融会社、リース会社 

※DNVは支援業務を行うと、同一組織に対し評価業務を行うことが出来ません。 

 


ブルー・ファイナンス評価サービス

 

ブルーファイナンスは、海洋や水資源の持続可能な保全を支えつつ、水・海洋関連事業への適切なファイナンスを確保する役割を果たしています。

ブルーファイナンスの領域は以下A-Iの9領域です。

  • A. 水供給
  • B. 水の衛生
  • C. 海や水に優しい製品
  • D. 海に優しい化学物質及びプラスチック関連分野
  • E. 持続可能な海運および港湾物流部門
  • F. 漁業、養殖業、海産物のバリューチェーン
  • G. 海洋生態系の修復
  • H. 持続可能な観光サービス
  • I. 洋上再生可能エネルギー

DNVは、国際金融公社が2022年に発行したブルーファイナンスガイドライン(BFG)に基づき、ブルーファイナンス適格性評価手順を作成しています。

ブルーファイナンス適格プロジェクトを特定するために次のBFG3要素を満たすことが必須要件となります。

  • プロジェクトの種類は、グリーンボンド原則及びグリーンローン原則の適格プロジェクト区分に合致し、適用される法令や規則を遵守した上で、SDGs6又は14に実質的に貢献すること
  • ブループロジェクトの種類は、SDGsの2、7、12、13、15など、他の環境優先事項の進捗に影響を与えうるリスクを発生させないこと
  • プロジェクトの実行時に、重要な環境・社会リスクがある場合、環境・社会・ガバナンス(ESG)のセーフガードや基準(例えば、IFCパフォーマンス・スタンダード等)が適用されていること

また、グリーンボンド(ローン)原則/ガイドライン等で共通する4つの要素をブルーファイナンス評価でも用いることとなります。

資金調達者の活動内容に応じて、グリーンやトランジションを含むフレームワークの検討も視野に入れることができます。

総じて、ブルーファイナンスは「水」をキーワードに世に貢献されている企業様にとって、PR効果の高いラベル認証となることでしょう。

 

お問い合わせ

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神戸事務所(本部)【受付時間 土日祝を除く9:00-17:00】
078-291-1321または ssj@dnv.comまで
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