ISRS

ISRSは、30年以上蓄積された安全と持続可能性に関するマネジメントのベストプラクティスをもとに作られています。ISRS 1st editionは、175万件の 事故の因果関係を研究した安全管理のパイオニアであるフランクバードによって1978年に開発されました。

ISRSの歴史

ISRSは、30年以上蓄積された安全と持続可能性に関するマネジメントのベストプラクティスをもとに作られています。ISRS 1st editionは、175万件の 事故の因果関係を研究した安全管理のパイオニアであるフランクバードによって1978年に開発されました。それ以来、ISRSは世界中の何千ものサイトで導入され、安全管理における卓越したグローバルベンチマークとなりました。ISRSは定期的に更新され、最新のベストプラクティスを反映し続けています。



International Sustainability Rating System

2005年に開発されたISRS 7th editionは、その範囲について労働安全分野 を超え、環境、品質、安全管理、CSR報告を含む様々な要素のベストプラクティスに拡げ、リスクマネジメントの考え方が導入されました。これらの変更は、DNVの顧客ニーズの変化とそのステークホルダーの増加する期待に 対処するために行われました。 ISRS 8th editionは2009年に開始しました。ISRS 8th editionでは重大な事故が頻繁に発生したことによる業界での懸念が増したことを受け、プロセスセーフティマネジメント(PSM)が導入されました。ISRS 8th editionには、 OHSAS 18001:2007やISO 9001:2008、グローバルレポーティングイニシ アティブ(GRI)2006を含む国際的な規格も含まれています。

組織は、多くのステークホルダーから精密な調査を求められることが増えています。規制当局や顧客、従業員、社会は、これまでにない高い基準を期待しており、これらの期待を満たすことは、しばしばビジネスの生存の問題であり、今日の 組織が直面する大きな課題の一つです。ISRSは、組織がこのような課題に対処することを支援いたします。組織のビジネスプロセスの健全性を実証するISRSは、ステークホルダーに対して、自社のオペレーションが管理されていることや、自社のビジネスが成長していることを実証します。

ISRSシステムには検証された信頼できるツールが含まれており、組織内の安全や持続可能性のマネジメントの開発、トレーニング、導入、監査に柔軟に使用できます。



サービスの特徴


ISRSは1978年に開発されて以来、海外を中心に展開。特に労働安全マネジメントの評価では世界標準と認識されるまでになっております。 ISRSとは複数のサービスの総称であり、労働安全衛生(HS)や環境(E)、品質(Q)といった企業が抱えるさまざまなリスク領域に関するベストプラクティスを約700項目にまとめ、ご提供するものです。多様なニーズにお応えするため、「ISRS基準を自社で参照・利用するためのライセンス」「簡易アセスメント」「詳細アセスメント」「労働安全に関する各種トレーニング」といった提供メニューをラインナップしております。

サービスの大きな特徴として、アセスメント結果をもとにしたベンチマーキングができる点があります。15のプロセスにおいて、他社・業界の最高点や最低点が出て、自社との比較が可能です(予定)

また、評価用のアセスメントソフト(Summit)を使って効率的にアセスメントを行うことが出来るのも特徴です。 



ISRSアセスメントの手法  

通常のISO監査でも「複数のサンプリング」、「現場でのインタ ビュー」は行われていますが、ISRSではこれらをさらに徹底して 行います。例えば「複数サンプリング」については、数学的に確から しいサンプリング数を予め設定。 500人規模の組織であれば最低34名をすべての階層からサン プリングし、個別にヒアリングし て評価結果の妥当性を検証します。こうした徹底したアセスメン トにより、現場がより高い意識を持ち、活動に積極的に参加するようになります。



現場の目視検査現場の目視検査

ISRS第八版では付属アセ スメントとしてフィジカルバリアア セスメントというものがあり、そ こではプロセスの安全管理の観点 から、工場や施設、設備、構 造物、資材、制御装置などを 目視検査します。



さまざまな業種業態に対応

ISRSはすべての業界に対応 可能で、自動車業界など幅広い業界にてご利用いただいておりま す。業界ごとに求められるレベル は異なるため、アセスメントの際に は事前に協議の上、ターゲットレベ ルを設定します。化学プラントで あれば一般にレベル八程度を目標と しますが、建設業であればレベル 4〜5程度を目標とする場合が 多いようです。



ベンチマーキング
 ISRSは世界的に認知され、 利用されていることから、業界内 (石油、化学など)とのベンチマーク が可能な仕組みとなっています(2011年中開始予定)。他社との比 較で使えるだけでなく、自社の拠点ごとに比較 して、全体最適化を目指すお客 様も多くいらっしゃいます。  ISRSの導入により、事故な どの直接的な損失の減少や安全 文化の醸成が期待されるのはも ちろん、海外では損害保険の費 用が半減した事例もございますし、 ISRS第八版であれば統合マネ ジメントシステムの効果的な構築 が可能なこともメリットです。  弊社では、各業界で経験を積 み現場を熟知した専門家を世界 中に配置しております。ですか ら、ビジネスがグローバル化する中 でさまざまなリスク対応に迫られ つつあるお客様のご依頼にも十分 お応えしていけると思います。



実施プロセスとスケジュール

ISRS 8th editionは、15のキープロセスにより構成され、継続的改善のループが埋め込まれ ています。各プロセスにはサブプロセスと質問が含まれています。

ISRSのアセスメントは、これらの質問の徹底した評価であり、プロセスオーナーに対するインタビュー等によりスコアやコメントが得ら れます。アセスメントの範囲は組織の大きさや複雑さ、経営陣の要求などによって柔軟に設定されます。 詳細な検証が行われ、組織はその対応に備えて証拠を準備する 必要があります。プロセスのスコアは1~10の間のパフォーマンス レベルで決定されます。 アセスメントの結果は、パフォーマンスの詳細な測定結果と、組織 が希望するレベルとのギャップを明らかにします。これは、今後の 改善計画の基礎になります。

  1. Leadership
  2. Planning and administration
  3. Risk evaluation
  4. Human resources
  5. Compliance assurance
  6. Project management
  7. Training and competence
  8. Communication and promotion
  9. Risk control
  10. Asset management
  11. Contractor management and purchasing
  12. Emergency preparedness
  13. Learning from events
  14. Risk monitoring
  15. Results and review.




主なスケジュール/流れ
(規模や対象範囲により柔軟に対応が可能です:一つの目安とお考えください)

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導入と取り組み例 

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