ISO 45001発行
新たなISO規格であるISO 45001(労働安全衛生マネジメントシステム)は、現在ISOの専門委員会であるISO/PC 283にて、2018年3月12日に発行いたしました。また、ISO 45001はHLS(上位構造)を採用することで、2015年度版ISO 9001(品質マジメントシステム)とISO 14001(環境マネジメントシステム)との整合性がとられました。
スケジュールは2018年以下のとおりで進められました。
•2014年07月:CD(委員会原案)作成
•2015年03月:CD2(委員会原案)作成
•2016年02月: DIS作成
•2017年05月19日 : DIS作成
•2017年11月30日 : FDIS作成
•2018年03月12日:ISO 45001 発行
ISO45001に対応するJIS規格作成に向けては、中央労働災害防止協会(中災防)がJIS原案作成団体となります。
2018年のISO 45001発行後、現行のOHSAS18001による認証組織はISO45001に移行していただくことが必要となります。DNV GLでは、ISO45001規格の発行を見据え、既にOHSAS 18001認証取得されているお客様だけでなく、新規で取得を検討するお客様に対しても導入に向けたお手伝いをさせていただきたく情報提供・サポートを行ってまいります。
ISO 45001への移行
ISO 45001は2018年3月12日に発行され、現在のOHSAS 18001は廃止される予定です。OHSAS 18001規格に認証された企業は、現在、自社の認証をISO 45001に移行するには3年間の期間があります。変更点を早めに理解し、早い段階で準備を開始することをお勧めします。ISO 45001における主な変更点
ISO 45001は、すべてのISO規格に共通のISO High Level Structure(HLS)を適用します。 これまで各国や地域で労働安全衛生関連の規格や規制がありました。例えば日本では、ISO45001の前進であるOHSAS18001や中災防のOSHMS(JISHA方式)、建災防のCOHSMSなどがあります。 すでにISO 45001が発行され、OHSAS18001規格に認証された企業でない組織でも新たに国際標準として取り込む動きが見られます。 また ISO 9001やISO 14001など、他の広く適用されているISO規格と同じ構造になっているため、他の管理システムと統合するのが容易になります。 OHSAS 18001に精通しているユーザーは、OHSASの要求事項が踏襲されているため、ISO 45001は親和性があると思われるかもしれません。 しかし、いくつかの新しいそして改訂された要件がありますので、(特にHLSに影響を受けている。)要求事項の差分については確認が必要です。 変更点についてはこちらをご覧ください 。 DNV GLはISO45001 の規格解説、OHSAS18001とのギャップ解説、また内部監査員養成のトレーニングコースを提供しています。DNVGLは30年以上蓄積された安全と持続可能性に関するマネジメントのベストプラクティス(「ISRS」という。)を保有しておりますが、DNVGLの集合研修には、このISRSの考えを理解した講師が担当しております。講義の中で、ISRSの要素に言及した、より付加価値のある教育研修を提供しております。 ISRSについてはこちら移行プロセスを始める
DNVGLにおいては、RvA、UKASからISO45001の認定を受けており、グローバルで数多くの認証実績がございます。また日本においても2018年中に45001の初回監査を通じ、認証登録させていただいております。 お客様の移行プロセスを開始するにあたり、DNVGLはサポート出来る状態にあります。• 自己評価チェックリスト、eラーニング、集合研修(講師派遣)
• 現在のレディネス状態のギャップ分析(事前調査)
• 移行監査
【ISO45001トレーニング】
ISO45001での要求事項のポイントを中心に、組織や企業にとって実践的な演習を交えて解説します。OHSAS18001と比較したISO45001の特徴、注意が必要な用語等がご理解いただけます。 経験豊かな講師が、OHSAS18001取得組織がISO45001を取り組まれる際にポイントとなる事項を抑えながら、疑問や不安にお応えいたします。OHSAS18001取得組織がISO45001を取り組まれる際にポイントとなる事項を抑えながら、
わかりやすく解説いたします。 詳細・お申込みはこちら
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DNV GLのISO45001
DNV GLは、ISO45001をリードしている中央労働災害防止協会と、OSHレベル評価サービス(J-First)において業務提携を行っている等、ISRSも含め、安全に関する豊富な知見があり、高度で先進的なサービス提供が可能です。
OSHレベル評価サービス(J-First)
OSHレベル評価サービスを利用することで、事業所の実力と弱点を把握できるだけでなく、適宜、事業所の労働安全衛生管理が適切で持続可能であることを内外にアピールすることができます。
ISRS
ISRSは、30年以上蓄積された安全と持続可能性に関するマネジメントのベストプラクティスをもとに作られています。ISRS 1st editionは、175万件の 事故の因果関係を研究した安全管理のパイオニアであるフランクバードによって1978年に開発されました。